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 「せんが抄」 55号より

第21回剪画美術展作品講評

会長 石田良介

写真 会場風景

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本展は例年6月に開催されていましたが、美術館の都合で1ヶ月ほど先になり7月9日から開催されました。

昨年の20回記念展の翌年でありますので、実行委員会では応募作品の点数が多少減るのではないかと危惧していましたが、前展とほぼ同じ点数が応募さtれました。更に教室出展の作品が、昨年をやや上回って40点ほどとなり、会場を明るい雰囲気に盛り上げて頂きました。

(中略)

大きな作品展の翌年は多くの場合、前年に比較して展示内容がやや落ちるのが普通です。しかし本展では、20回展をしのぐ程の作品展となりました。これは偏に実行委員会のご努力と、会員各位のご協力によるもので、深く感謝いたします。

 全体的には作品のレベルアップは感じられますが、新人の意欲的な作品に比べ、ベテランと言われている会員の作品にそのエネルギーが感じられないのがす少し残念です。

また、風景がが多く、やや画一的で手際よくまとめられていますが、もっと発送を変えて、型破りでスケール感のある作品の出現を期待しています。そして、もう一度剪画の原点に戻って、モノトーンの作品の制作に研鑽を積まれ、応募が増えることを期待しています。

更に、ジュニアの作品にも現れております様に「題名」への一工夫を切望いたします。地名だけの題名では、観る側が作品へのイメージも湧かないし、感心もよせてくれないのではないでしょうか?題名を考えるのは大変楽しい事ですので、作品のイメージを積み重ねながら、いろいろと考えてみて下さい。

次回の22回展では、剪画の常識をやぶるような作品を期待しています。

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