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 「せんが抄」 53号より

月夜野展だより
「月夜野パワー」

東京 小沢直平

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(前略)
 新幹線でわずか1時間少々で景色・空気すべてが美味しく迎えてくれる。
年中行事として毎年お邪魔させて頂いているのに、いつも車で移動してしまうので、地形・山の名前・道順等、全く覚えないのがはずかしいのですが、都会の喧噪から抜け出て、緑・風・水に圧倒され、タップリの酸素に細胞から生き生きしてゆくのを感じます。
 今年の剪画教室は、24名ほど。熱中してゆく子供たちが教室中を熱くして行くのを体感します。特に今年は子供たちの作品の出来映えが良かったのが印象に残りました。
 今年は基礎の切り方を簡単に済ませ、図案集から抜粋した下絵を中心にして、うちわ、色紙、四色の熱圧着紙をセットをしたものが全員に配られ、その教材を使って作品を仕上げてゆきました。
 私が受け持っていた小学5粘性くらいの二人の女の子は、同じ下絵に挑戦しました。一人の女の子はコーナーの切り方等、ポイントをつかむのがうまく、スムーズにカッターを使いこなし、力の配分も良く仕上げてゆきました。隣の女の子は、それを見て遅れちゃいけないとばかりにスピードをアップさせたのですが、コーナーがどうしてもうまく切り落とせず、むしり取ってしまいます。
「競争じゃないんだから自分のペースでやってごらん。」
と何度はアドバイスするのですが、友人を意識してなかなか聞き入れてもらえませんでした。
(中略)
 月夜野での巡回展、剪画教室も10年ほど続いていると思いますが、子供中心の剪画教室のモデルケースとして、月夜野パワーが大きな発信基地となって剪画が拡がってゆくことを希望してやみません。最後になりましたが、月夜野教育委員の皆様、本当にありがとうございました。来年も相変わらずよろしくお願いいたします。
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